主題
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作成: 2025-01-08
作成: 2025-01-08 15:30
損益計算書は、企業の財政状態を一目でわかる重要な書類です。これから、その構成要素を一つずつ見ていきましょう。
まず、売上高は企業が製品やサービスを販売して得たお金のことです。簡単に言うと、皆さんが店で商品を売って得た利益が売上高です。ここには、製品販売、サービス提供などを通して得た全ての収益が含まれます。
次は売上原価です。売上原価は、皆さんが製品を作ったりサービスを提供するためにかかった直接的な費用のことです。例えば、原材料費や人件費などがこれに当たります。もしケーキ屋を経営するなら、ケーキを作るために必要な小麦粉、砂糖、卵などの原材料費が売上原価に含まれます。
売上総利益は、売上高から売上原価を引いた金額です。つまり、皆さんが商品を売って得た利益から材料費などの直接費用を引いた純利益のことです。ケーキを売って1,000円稼いだが、材料費で600円かかったなら、売上総利益は400円になります。
販売管理費は、企業の営業活動にかかった費用です。ここには、マーケティング費用、家賃、事務用品費などが含まれます。簡単に言うと、店を運営するのに必要な費用と思えばいいでしょう。例えば、ケーキ屋の家賃、広告費、従業員の給料などがこれに当たります。
それでは、営業利益を見てみましょう。営業利益は、売上総利益から販売管理費を引いた金額です。企業が本業を通して得た利益のことです。ケーキ屋の売上総利益が400円であり、販売管理費が100円かかったなら、営業利益は300円になります。
その他の収益とその他の費用は、企業の主な営業活動以外で発生した収益と費用です。例えば、投資収益や利子収益、そして利子費用などがあります。ケーキ屋が余剰資金を銀行に預けて得る利子収益や、融資の利子費用などがこれに当たります。
法人税等調整前当期純利益は、営業利益にその他の収益を加え、その他の費用を引いた金額です。つまり、法人税を支払う前の純粋な利益のことです。ケーキ屋の営業利益が300円であり、利子収益が50円だが、利子費用が20円かかったなら、法人税等調整前当期純利益は330円になります。
法人税費用は、企業が稼いだ利益に対して支払わなければならない税金のことです。ケーキ屋が330円の利益を得て、それに伴う法人税として30円を支払わなければならないなら、法人税費用は30円になります。
最後に、当期純利益は法人税等調整前当期純利益から法人税費用を除いた金額であり、最終的に残る純粋な利益を示します。ケーキ屋の法人税等調整前当期純利益が330円であり、法人税費用が30円かかったなら、当期純利益は300円になります。
このように、損益計算書は企業の財務実績を総合的に示す重要なツールです。
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